投資でコツコツドカンがダメな理由が全然分からない件

2018年10月26日

疑問に思うこと

投資の世界では、「コツコツドカンは駄目だ!」とよく言われます。

ネットで「コツコツドカン」を検索してみると、コツコツドカンだから負けるようなことが沢山書いてありますね。

これって本当なのでしょうか?

私はこれまでにコツコツドカンの自動売買ツールも沢山使ってきましたが、退場になるような酷い損失を被ることはありませんでした。ある程度リスク管理ができていなければどんな戦略でも退場になると考えています。

コツコツドカンの定義

投資において、損大利小になることです。

「コツコツと勝ちを積み上げて、1回で大きく負ける投資法」です。

逆にコツコツ負けてドカンと勝つ損小利大を指すこともあるようですが、ここでは先に説明した損大利小のこととさせていただきます。

何が駄目なのか?

色々と調べてみましたが、「何故コツコツドカンになるのか。」「コツコツドカンにならない方法は?」といった内容が多く、何が駄目なのか具体的に書いてあるものは見つけられませんでした。

裁量トレード限定の話なのか?

裁量トレード限定であれば、もちろん納得がいきます。

私は裁量トレードが苦手で、プロスペクト理論通りによくドカンとなりましたので。。。

プロスペクト理論の説明は以下です。

人間は目の前に利益があると、利益が手に入らないというリスクの回避を優先し、損失を目の前にすると、損失そのものを回避しようとする傾向(損失回避性)があるということである。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

結局は期待値の話

期待値で考えてみる

例えば、以下のような自動売買プログラムがあったとします。

勝率・・・99%

勝った時・・・+1万円

負けた時・・・-20万円

典型的なコツコツドカンタイプですが、期待値はどうなるでしょうか?

確率通りなら100回トレードした場合に、勝ち:+99万円、負け:-20万円となります。

そうなれば、1回のトレードあたり+7900円の期待値となりますので、トレードしない理由はないのではないでしょうか。

駄目なパターンを考える

いくつか思い当たります。

  • 1回のトレードで数百回の勝ち分が飛んだ
  • 運用してみたら何故かどんどんマイナスになっていく
  • 運用してみたらドカンドカンドカンとなってしまった
  • マーケットの急変により想定以上のドカンとなってしまった
  • ドカンのタイミングで強制ロスカットされた

1つ1つ本当にそうなのか考えていきましょう。

1回のトレードで数百回の勝ち分が飛んだ

先ほどの例のように、1万円の勝ちに対して20万円の負けと設定してあれば、1回の負けで数百回の勝ちが飛ぶことはあり得ません。

あり得るとすれば、裁量で自分が決めたルールを破った時ではないでしょうか。

運用してみたら何故かどんどんマイナスになっていく

そもそも期待値がプラスのルールだったのでしょうか。

勝率・・・99%

勝った時・・・+1万円

負けた時・・・-100万円

この条件で100回トレードした場合、確率通りなら-1万円になります。

期待値がマイナスのルールとなりますので、もともと運用するべきではありません。

運用してみたらドカンドカンドカンとなってしまった

3つのことが考えられます。

  • 自動売買プログラムを運用し始めたタイミングが悪かった
  • 自動売買プログラムが過去データに過剰に最適化されていた
  • 裁量で決済している

この問題は先ほどの2つのように単純な問題ではありません。

まずもともとドカンドカンドカンが起こりえたのか、起こりえるならタイミングが悪かっただけでしょう。

過去に過剰最適化されていた場合を判断するのはなかなか難しいので、一定の割合マイナスになったらそのルールを停止したほうが良いでしょう。

いずれにしても、「トレードルールがそもそも機能するものだったのか?」と「トレードを開始した時期。」に依存するのもなのでコツコツドカンの話とは全く違う問題になります。

マーケットの急変により想定以上のドカンとなってしまった

逆に考えた時、利大損小のシステムでは避けれるのでしょうか?

マーケットの急変により一瞬で100pips動いた場合に、利大損小なら回避できるのでしょうか。

大きなファンダメンタルズ要因により、自身のルールが機能しなくなった場合に、利大損傷なら回避できるのでしょうか。

ドカンのタイミングで強制ロスカットされた

レバレッジの掛け過ぎて、口座残高が足りなかった可能性があります。

先ほどと同様に、「勝率99%、勝ち+1万円、負け-20万円」を考えます。

口座残高10万円で開始したらどうなるでしょうか。

10回勝つまでに1回の負けが来るのは当然あり得ることなので、強制ロスカットも起こりえるでしょう。

結論

ここまでで示したように、コツコツドカンだから負けるというのは迷信なのではないでしょうか。

実際は、裁量トレード時にプロスペクト理論でルールを守れずにドカンとなることを指しているように感じます。

確かにそれはまずいです。

自動売買プログラムの検証をやったことがあれば、「期待値・過剰最適化・手数料・リスク管理」への考え方が最重要であって、投資手法自体に優劣をつけるのは違和感を感じるはずです。

※自動売買プログラムを動かしていても、裁量で決済をしていれば勿論プロスペクト理論の影響を多かれ少なかれ受けてしまいますので注意が必要です。

私のように裁量が下手であれば、自動売買プログラムを裁量で決済することはお勧めできません。

「コツコツドカン」は名前だけでもかなり印象が悪いですが、「期待値がプラスであれば関係ないのでは?」と思い記事にしました。

自動売買に興味がある方は、以下もご覧いただければと思います。

MT4/MT5でFXの自動売買(シストレ)をするまでの道のり

凡人こそシストレをやるべき理由