MT4のインジケーターで複数通貨を1つのチャートに表示する

2018年11月5日

複数通貨のチャート

EURJPYを見ながらUSDJPYを取引したい場合、通常であれば2つのチャートを開いて確認すると思います。

もちろんそれでも問題ないのですが、まとめて表示されれば脳も視覚的に処理しやすいですし、より正しい判断ができるのではないでしょうか。

今回は、複数通貨を1つのチャートウインドウに表示するインジケーターを作成しました。

記事中のプログラムは自由にお使いください。

インジケーターの配置

ダウンロード

まずはダウンロードしましょう。

リンク先は以下の画面になっていますので、四角の赤枠が「OtherCurrency.ex4」となっていることを確認して、「Download」をクリックしてください。

Git管理画面

 

ファイルの配置

ダウンロードしたファイルをMT4のインジケーター置き場に配置します。

(1) MT4を起動します。

 

(2) 左上の「ファイル」をクリックして、「データフォルダを開く」をクリックします。

MT4のデータフォルダを開く

 

(3) 「MQL4 > Indicators」と進み、ダウンロードしたファイルを貼り付けます。

インジケーターフォルダに配置する

 

これで準備は整いました。

 

インジケーターの適用と解説

起動する前にインジケーターの簡単な説明を記載します。

大枠

同時に表示できる通貨は「メイン通貨+3通貨」の合計4通貨になります。

メイン通貨以外の3通貨は、MT4のチャートにインジケーターを適用する時に変更可能です。

 

補足MT4でインジケーターを適用する場合は、必ず1つメインのチャートを開いていおく必要があります。

例えば、USDJPYのチャートを表示した上に、インジケーターを載せるイメージです。

チャートにプログラムをドラッグ&ドロップすることでプログラムが実行されます。

 

操作方法と解説

1. メイン通貨の選択

MT4上にメイン通貨でチャートを表示してください。

この検証ではUSDJPYで4時間足を選択しましたが、好きな通貨で構いません。

 

2. インジケータの適用

MT4の「ナビゲーター」ウインドウに「インディケータ」が存在しますので、展開して「OtherCurrency」が表示されていることを確認してください。

「OtherCurrency」をチャートにドラッグ&ドロップしてください。

※「インディケータ」を展開しても「OtherCurrency」が表示されていない場合は、赤枠の「インディ」ケータを左クリックして「更新」をクリックしてください。

インジケーターの適用

 

3. 表示する通貨の設定

「パラメーターの入力」タブで、メイン通貨以外の3通貨を選択します。

今回は、「EURJPY」、「GBPJPY」、「EURUSD」とします。

注意点通貨ペア名は各業者ごとに異なる可能性があります。

例えば下図はXM Zero口座のMT4上の通貨ペア名ですが、よく見ると末尾にドットがついています。

この場合は、通貨ペア名を「EURJPY.」、「GBPJPY.」、「EURUSD.」とする必要があります。

ドット付きの通貨ペア名

base_barというパラメタは後で説明するので、今は10のままとしてください。

問題なく設定できたら「OK」をクリックしてください。

パラメタ設定

 

4. 結果の確認

下図のようになっていれば問題ないかと思います。

インジケーター適用後のチャート

 

5. 表示する通貨を減らしたい場合

メイン以外の通貨が3つも要らないという場合は、減らすことができます。

不要な通貨の値を空にして、「OK」をクリックします。

パラメタを1つ空にした場合

 

通貨ペアが1つ減ったことが分かります。

チャートから1つ線が消えている

 

6. インジケーターが適用されない場合

「3. 表示する通貨の設定」で注意点として記載した部分になりますが、通貨ペア名が誤っている可能性が考えられますので、まずはMT4上の名前と一致しているか確認してください。

上記が問題ない状態でも上手く適用されない場合は、一度もチャートを表示したことが無い通貨の場合が考えられます。

 

例えば、以下はこのMT4で一度もチャートを開いたことが無い「AUDUSD」を通貨として設定した場合です。

結果としてチャートには何も表示されず、「エキスパートタブ」にエラーが表示されました。

インジケーター適用エラー

 

チャートを一度も開いていない状態ではデータが存在しないので、一度AUDUSDのチャートを開いくことで改善します。

新しいチャート表示

 

一度開いたらチャートは閉じていただいても構いません。

再度チャートを適用すると、以下の通り問題なくインジケーターが適用されました。

インジケーターが正常に適用された

 

 

インジケーターの仕組み

説明が少し細かいので、仕組みまでは興味が無いという方は読み飛ばしてください。

検証データで利用した4通貨を例に考えます。

[2018年11月5日のおおよその価格]

通貨ペア名 価格
USDJPY 約113円
EURJPY 約128円
GBPJPY 約147円
EURUSD 約1.138ドル

このように異なる価格を1つのチャートウインドウに表示させる為に、少し工夫をしています。

基準を元にそこから何%の位置にあるかです。

先ほど説明を後回しにしたパラメタのbase_barは、この基準の位置を指しています。

base_barが10と言うことは10本前を基準にしているということになります。

10本前のUSDJPY(メインチャート)が110円、EURJPY(サブ)は127円の場合を考えます。

 

まずは、「メイン÷サブ」として比率を出します。

110円 ÷ 127円 = 約0.866

 

EURJPYが9本前は127.1円、8本前は127.2円・・・と推移している場合

127.1円 × 0.866 = 110.0686

127.2円 × 0.866 = 110.1552

・・・・・・

このような計算により、1つのチャート上に異なる価格の通貨を相対的に表示しています。

このインジケーターの目的は、複数通貨の価格差や逆行を見てトレードの判断基準にするものなので、ある程度相対的に見れれば問題ないかなとは考えています。

※もう少し上手く表現できる方法をご存知の方はご教示いただけると幸いです。

 

最後に

いかがだったでしょうか。

このインジケーターが少しでも勝率アップにつながれば幸いです。

今回はプログラムを公開していませんが、必要であれば「公開/解説」していこうと思います。

 

EA自作派は売買ルール部分を相対化してインジケーターにしておくと、使い回しが簡単なうえに画面上で条件を満たしたことが直ぐわかるので便利ですね。

EAの自作に興味がある方は、「メタトレーダー(MT4)で自動売買するための事前準備(第1回)」をご参照ください。

 

最後に、関係ない話ですが「インディケーターなのかインジケーターなのか?」という話があります。

インディケーターだと思っていたのですが、ネット上ではインジケーターの方が優勢なので、今回はインジケーターという名称を採用しました。