自動売買の選択肢を考える(第3回)

2018年10月12日

どちらを選ぶか

第1回第2回で自動売買プログラムの作り方について触れてきましたが、MT4/MT5で自動売買をする場合、大きく分けて2通りの実現方法があります。

自分でプログラムを書くか、購入するかです。

それぞれにメリット/デメリットがありますので、今回は少し横道にそれて「自作するべきか?」、「販売されているプログラムを購入するべきか?」について考えていきたいと思います。

※メタトレーダーで作成するプログラムはExpert Advisor(略してEA)と呼ばれますので、以降はEAと記載します。

自作EAについて

自作EAのメリット

完全に自由で思いつくことなら何でも実現できる

例えば、以下のように自分で思いつくことなら全て実現できてしまいます。

  • 移動平均より上
  • RSIが30以下
  • MACDが0より上
  • 特定時間のみ動く
  • 他通貨の動きも気になるから確認
  • etc…

更に海外業者を利用すれば前日のNYダウや日経平均先物の状態をルールに組み込んだりもできます。

売買ルールを自分が全て理解しているので安心

自分で作るわけなので透明性がとても高いです。
透明性が高いと、負けた時や含み損を抱えている時でもしっかり理由が分かるので納得感があります。
運用していけば分かりますが、納得感をもって運用することは本当に大事です。
市販EAはものによって一部~大部分をブラックボックスにしていますので、何故売買されたのかわからないことがあります。

プログラムに対して抵抗が無くなる

プログラムはPCを使う人にとって最高の武器
です。
もし本業でPCを使う仕事をしているなら、そちらの成長にもつながって一石二鳥です。
仕事が終わらないと悩んでいる方は、「ライフハックして終わらない仕事を終わらせる」を実践いただきEAの勉強に使う時間を捻出してみてください。

市販EAがどのような作りになっているか理解できる

市販EAのみで運用している場合は、裏の作りを想像することが難しいです。
自分で作っていれば概ねどういった作りか理解できます。
更に自身のEAへのアイデアとしても取り込めます。

 

自作EAのデメリット

経験不足によるプログラムの不具合

私も最初のころに経験しましたが、EntryとExitのロジックが大量に発生してしまう不具合を出してしまい大きな損失を被りました。

恐ろしいですが、当時のことを振り返ってみます。。。

  1. 口座に25万円入れて自動売買開始
  2. 仕事を終えて家に到着
  3. EAの結果はどうなっているかな?
  4. あ、マイナス9000円か~。結構やられたな。
  5. ん?違う!!!残高9000円???
  6. 意味が分からないから調査
  7. 大量の取引履歴・・・買い売り-200円みたいなのが延々続く
  8. プログラムの不具合に気付く
  9. 自動売買がトラウマになる
  10. 人生に絶望する

今なら笑って話せますが、当時はとんでもなく落ち込みましたね。
夢をもって始めた自動売買で初日から口座が飛んだわけですから。
「経験不足+早く動かしてみたい」という焦りからのミスでした。

勿論ここをご覧になっている皆様が同じことにならないように、次回以降で不具合の出ないプログラムの書き方についても触れていきたいと思います。

使えるEAを作るのが難しい

当たり前の話ですが、簡単に儲かるEAは作れません。

「やっと完成した!」と思っても、次は過剰最適化の罠があります。(市販EAでもあります)
過剰最適化とは入力値を沢山増やしたり、強引な入力値(例えば9/30の4時にだけエントリーする)を使って、無理やり過去データにフィットさせるようなことです。
自動売買をやっていくうえで非常に重要な項目になりますので、別の機会に記事にします。

時間が掛かる

長く感じるか短く感じるかは人それぞれでしょうが、慣れるまでには物理的に時間が掛かります。

 

市販EAについて

市販EAのメリット

不具合が少ない

多少の不具合は有りますが、会社経由で販売しているところでは大きな不具合は少ないです。

優秀なEAがある

販売しているわけですから、全て優秀(に見える・・・)なEAばかりです。
なかには本当に優秀なEAがあり、自作で同じパフォーマンスのものを作るのは相当難しいです。

時間が掛からない

自分でプログラムを書く必要がありませんので全く時間が掛かりません。
プログラムを書かないことはメリットにもデメリットにもなり得ますが、時間の観点で考えれば完全にメリットです。

 

市販EAのデメリット

売買ルールが不透明

販売ページに、ある程度どういったルールで動くものかは記載されていますが、裏でプログラミングされている細かい条件は見えません。

そう簡単に分かるものなら他の人にも作れてしまい価値がなくなるので、これは当然とも言えます。
ただ、大きく負けた時にも負けた理由がいまいち分からないこともあるのは痛いです。

購入した時点でマイナスからスタート

例えば2万円のEAならマイナス2万円からスタートということになります。
投資金額にもよりますが、少額投資で2万円を回収するのは思っているより難しいです。

動かせる場所が限定される

USDJPYの5分足などに限定されます。さらに複数の証券会社で動かせないことも多く、この部分はかなりのデメリットになります。

 

どこで買えばいいの?

市販EAの購入については、詳細を以下にまとめました。

 

結局どっちがいいの?

自作EAと市販EAの両方を運用するのが良いと思います。

どちらにもメリットデメリットがありますが、相互に良い作用をもたらすので両方動かすことでEAに対しての理解度が上がります

例えば1つのEAに未来永劫勝てるような聖杯を求める。ということが幻想であることも自作・市販の両方を使えばより実感できると思います。

 

まとめ

自動売買自体の幅を広げるために、少し横道に逸れました。

次回のEAの大枠と前処理の作成(第4回)で、またEAの自作に戻っていこうと思います。

今回の記事のまとめ

  • MT4/MT5で自動売買を実現する方法は自作と市販EA購入の2つがある
  • それぞれにメリットデメリットがある
  • 両方動かすことでEAに対しての理解度が上がる

 

自動売買入門のまとめは以下をご参照ください